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2010年6月13日 (日)

ワインの選び方 3

いつもアルポルトカフェ日本橋高島屋店をご愛顧下さいまして、まことにありがとうございます。

・・・続きです。

ところで、何が悲しくてワインの選び方を論じはじめたところでこんな小難しい話になってしまうのかといえば、人の服装が、人の顔立ちや体つきよりも、その人の性格を現しているのと同じように、ワインの外装は、ワインの香りや味よりもワインの性格を表しており、ワインの性格の現れたワインの外装によって、私たちはほとんど数限りなく存在するワインの中から好ましいものと好ましくないものとを分別することができるということがいいたかったからです。

実際、感覚で捉えられるワインの香りや味などというのは、人の顔立ちや体つき程度のものでしかありません。それらは誰の目にも明らかではありますが、ほとんど意志とは関係の無い自然の賜り物というべきであり、まったくその人の性格とか人格とか思想とかそういうものとは関係がありません。それに対して先にも述べましたが、人の服装やワインの外装は意志によって出来上がるので、必ずそこには性格や気分、思想が現れています。

では、実際にはどのように選んでいるのかといえば、私の場合、職業としてワインを扱っている者なので一般の方の参考になるかわかりませんが、まず第一に、(特にイタリアワインに多い)ふざけた絵や目立つようなデザインのラベルのワインはまず無視しています。

これらのワインは、味わいも単にインパクトがあり、カタログスペック的な成分量が豊富で、表面的な味わい、つまり甘いとか辛いとか渋いとか重いとかが過度に充実していて鼻や舌を驚かせたり楽しませるだけで、それ以上のものを感じることはできないものがほぼすべてといって間違いないと思っています。

それからニューワールドのワインや最近はイタリアワインにも多いのですが、ボトルが馬鹿でかいものであったり、肉厚があり、重いものもチャオ(イタリア語でサヨナラ)です。私は未だにこういったボトルに入っているワインで、本当に壮大で、深みや厚みがあり、厳粛であるものに出会ったことがありません。

ロマネ・コンティを除いて、ボルドーの一級シャトーをはじめ、ビオンディ・サンティのブルネロ・ディ・モンタルチーノ、ペルフォールズのグランジ、ヴェガシシリアのウニコなど、世界最高水準で超長熟タイプのワインでさえ、普通のボトルに入っているにも関わらず、そんなことをするのはよほどの身の程知らずの見栄っ張りと思われるからです。

このようなワインはまずお粗末なものだと思って間違いありません。なぜなら、ワインを造る人はもちろん、ワインを扱う人にとってさえ、もっとも必要なことは自然や時、伝統その他人間の力ではなし得ないことを成す偉大なものへの敬虔さだからです。

意志や思想は大切ですが、実はほとんど何の力も持っていません。何かを成しているのは自然の力=物事の摂理によるのであって、意志や思想は単に選択しているに過ぎません。

例えば科学の発明というものは、自然が隠していた原理や物質を応用したものに過ぎず、原理自体や物質自体は人間が創造することができないということがわかります。哲学であれ科学であれ、偉大な発明というものはすべて自然への最大級の注意と敬意に、つまり学び倣うということによって成し遂げられています。

特にワインは農作物である葡萄を原料としていますから、自然への注意と敬意がなければよいものができないことがわかります。そして自然への注意と敬意があれば、伝統や時などにも注意と敬意が生じてきます。

そしてそれは時や世評の試練に打ち勝ち、それらの力を自らのものにしたワインやワイナリーに対する敬意に至ります。ですから、内容量は同じなのにそれらのワイン以上に馬鹿でかく頑丈なボトルに入っているようなワインに素晴らしいものは望めないということになるのです。

人間というものは何事であれ自分と同格かそれ以下のものしか理解することができないというのが真実であれば、ただでさえ高額で入手困難な偉大なワインを飲むことができたとしても、誰もがそのワインを理解できるとは限りません。というよりもまあ無理でしょう。

なぜなら大体にして嗅覚や味覚なんぞに<偉大>などというものを感知できるとは到底思えませんし、偉大というものは既に自分以上の、計り知れないものであることが前提なのですから、理解できるものならば偉大ではないのです。

しかし理解できなくても敬意を払うことはできますし、理解できないということはまさに自分より格上であるということに他ならないのだから、敬意を払うべきであると言えるでしょう。

「ワインの魅力」で述べたように、偉大なワインというのは香りや味わいの云々ではなく、恐るべき力でもって長きに亘り世の人々を魅了し、多くの途方もないエピソードを生み出してきました。

ワインが好きでもなんでもない人でさえ名前を知っていたり、憧れていたりする、まさにそういうところにこそ偉大なワインの偉大さは現れているのです。

ですからつい何年か前にできたばかりで歴史も何もない新興産地の新興ワイナリーなのに、単に香りや味が充実しているとか華々しいとかそんなことで、偉大なワインを凌げるなどと考えているのは、ワインのことを何も知らない人だと言えると思います。

私はワインから多くのことを学び得て、それこそがまさにワインが音楽に次いで偉大といえるところだと考えているので、是非それを多くの人にも体験して頂きたいと思っています。そしてそのためにはやはり多くのものに対する注意と敬意が必要となってきます。

ですから、私は自然や伝統や法則といったものへの注意や敬意を軽んじているようなワインは飲んでいただきたくありません。これこそまさに、人をして良くないものにするワインであり、自然や伝統やその他のものに対する注意と敬意に溢れたものこそ、人を良いものにするワインだと思っています。

そういうわけですので、ワインを飲みたいと思ったときには迷わず、私のいるアルポルトカフェ日本橋高島屋店にお越しください。

長くなりましたが、このテーマはおしまいです。 

最後まで読んでくださいまして、まことにありがとうございます。

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